Shotaro Tsunoda

角田將太郎の活動紹介ページ

Biography

所属や学歴などのプロフィール

角田將太郎

角田將太郎

Shotaro Tsunoda

所属・役割

  • NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ 代表理事
  • 東京大学大学院総合文化研究科 修士課程
  • こども家庭庁 こども意見ファシリテーター養成講座 講師

研究テーマ メタ哲学・概念工学、こどもの哲学・哲学プラクティスなど。「哲学とは何か」という問いに、日本における「哲学」概念の歴史的継承と、大学の外で行われる哲学の営みの事例から応答する研究。あわせて、哲学対話のファシリテーターが場で何を手がかりに判断しているかを、実践知として言語化する研究。

Vision

哲学と対話のある生活を取り戻す。

答えのない問いを、誰かと一緒にゆっくり考える。そんな時間は本来、誰の生活にもあったはずのものです。学校でも職場でもまちでも、特別な催しとしてではなく、日常の一部として考えることや聞き合うことがある。そのために、場をつくり、人を育て、その営みを言葉にする、この3つを往復しています。

  • 場をつくる。学校・企業・行政・美術館で、立場のちがう人が問いを持ち寄って考える場を、その場に合った形でつくり続ける。とくに10代が自分の問いを育てられる場を、全国に広げる。
  • 人を育てる。場を進行する人が経験だけに頼らず学べる形をつくり、考える場を続けられる人を増やす。
  • 言葉にする。熟達した進行役が場で何を手がかりに判断しているかを研究として言語化する。あわせて、大学の外で行われる哲学の営みを「哲学」と呼べるのかという問いに、「哲学」概念の研究から答えを出し、実践に返す。

Projects

関わってきた仕事を4つに分けて紹介します。各カテゴリの一覧ページに、そのほかの活動も載せています。

哲学と対話の場づくり

てつがくの学校 第1期生募集のチラシ

てつがくの学校

2026年〜 / アーダコーダ主催 / 企画・全体運営

全国から集まった中高生世代30人が、1年かけて自分の問いを哲学的に探究するプログラム。2026年4月のキックオフから、講師によるオンラインレクチャー、対面イベント、メンターとの個別対話を組み合わせ、問いを「育てる」時間を設計しています。「心はどこにあるんだろう」と考えていた高校生のころの自分が欲しかった場を、と企画しました。哲学の探究や対話について、これまでの知見と経験を詰め込んだ場です。

NTT東日本「エンゲージメント・ラボ」哲学対話

NTT東日本「エンゲージメント・ラボ」哲学対話

2025年 / NTT東日本 / 講師・コーディネーターアーダコーダ受託

NTT東日本の「エンゲージメント・ラボ」で、2025年3月10日に行った哲学対話(初台、会場とオンラインのハイブリッド、一般社員から管理職まで10〜20名)。組織のなかの「話しにくさ」「対話の難しさ」をテーマに、立場や役職のちがう社員が同じ問いをゆっくり考える時間をつくりました。依頼者は探究コース第1期の修了生で、コースでの経験から進行役に指名いただいた仕事です。企業のなかで対話の文化を育てようとする取り組みを、外から支える形です。

港区 高校生世代の居場所に関する検討委員会

港区 高校生世代の居場所に関する検討委員会

2024〜2025年 / 東京都港区 子ども若者支援課 / ファシリテーターアーダコーダ受託

港区が高校生世代の新しい居場所づくりを検討するため、2024年5月に設置した委員会(2025年3月まで全13回)。有識者委員と高校生世代委員が1年かけて議論し、報告書がまとまりました。そのうち高校生世代委員だけで話し合う検討会4回の場づくりと進行を担当し、既存施設の利活用や新しい居場所のイメージについて、高校生が自分の言葉で意見を出せる時間をつくりました。こどもの意見を行政の計画に反映する現場そのものをつくる仕事です。

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哲学や対話に関する研修・講座

松山市でのこども意見ファシリテーター養成講座で話す様子

こども意見ファシリテーター養成講座

2025年〜 / こども家庭庁 / 講師アーダコーダ受託

こども基本法の施行を受け、こども・若者が安心して意見を表明できるよう支える人材を全国に増やすために、こども家庭庁が2024年度から自治体と連携して開く1日7時間の養成講座。2025年7月の松山市を皮切りに、旭川市、石川町などで講師を務め、聴き方の技術だけでなく「意見を引き出す場」をどう設計し、関わる大人がどんな姿勢で臨むかを、ワークや模擬会議を交えて扱っています。市原市の職員研修(全3回)など、自治体独自の研修も担当しています。

進行役のための哲学思考トレーニング 告知画像

進行役のための哲学思考トレーニング

2024〜2025年 / ダイナミクス・オブ・ダイアログ主催 / 講師・内容設計

「哲学対話の進行役に哲学の知識は要らないのか」という問いから生まれた、進行役向けの全4回のオンライン講座(各回定員20名、アーカイブ受講あり)。第1弾(2024年9月)は「寛容の原理」「オッカムの剃刀」「カテゴリー錯誤」「最良の説明への推論」という哲学の道具を、第2弾(2025年7月)は思考実験・メタファー・思考の地図・産婆術という哲学者の思考作法を取り上げ、対話の場でどう使うかまで講義とケーススタディで扱いました。内容はすべて自分で設計しています。

哲学対話ファシリテーターのための探究コース 第1期 告知画像

哲学対話ファシリテーターのための探究コース

2023年〜 / ダイナミクス・オブ・ダイアログ主催 / 全体ファシリテーター・講師アーダコーダ受託

すでに哲学対話を実践している人が、熟達したファシリテーターの進行を体験し、その裏にある思考や感性を聞くことで自分の進行を問い直す、半年・全10回のコース。2023年5月の第1期からコース全体のファシリテーターを務め、対話のあとに「対話についての対話」を重ねる進め方をつくりました。第6期(2026年9月〜)まで毎期続いており、その記録映像は論文「哲学対話のファシリテーションにおけるメタ認知的知識」の分析資料にもなっています。

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哲学と対話に関する研究・執筆

『思考と対話』第8号に掲載された論文の1ページ目

論文「哲学対話のファシリテーションにおけるメタ認知的知識」

2026年 / 『思考と対話』第8号 / 筆頭著者

日本哲学プラクティス学会誌『思考と対話』第8号(2026年8月刊)に掲載された査読付きの共著論文(大前みどり・文平光子と。筆頭著者)。探究コースの記録映像をもとに、6名の熟達したファシリテーターが対話の場で何に気づき、何を考えながら動いているのかを分析し、その熟達を支える「メタ認知的知識」として整理しました。2024年の学会発表を発展させたもので、ファシリテーターの学びを経験だけに頼らない形にする研究の第一歩です。

『フィルカル』Vol.11 No.1 の表紙

書評 マーカス・ウィークス『哲学入門ショートストーリー200』

2026年 / 『フィルカル』Vol.11 No.1 pp.348-351 / 招待寄稿

若手哲学者向けの雑誌『フィルカル』編集部からの招待で執筆した書評(Vol.11 No.1、2026年2月28日刊、pp.348-351)。200の短い物語で哲学の問いに触れる入門書(丸善出版、2025年)を、「哲学とは何か」を研究する立場と、こどもや市民と哲学対話をする立場の両方から読み解きました。専門誌への執筆と一般向けの発信をつなぐ仕事です。

東京書籍『新編 新しい道徳』1〜3

中学校道徳教科書の編集協力

2024年 / 東京書籍『新編 新しい道徳』(令和7年度用) / 編集協力者

令和7年度から全国の中学校で使われる東京書籍『新編 新しい道徳』(1〜3年)の編集協力者として、こどもの哲学(p4c)の視点から内容校閲を担当。教科書にはp4cの紹介が1ページ設けられています。2020〜21年に科研費事業「現代社会に生きる哲学教育を構築するための理論的・実践的研究」で、小学校高学年向けの道徳授業づくりに協力した経験が土台です。「考え、議論する道徳」を教室で実現する教材づくりに関わりました。

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その他

「哲学対話があるよ」キャンペーンのメインビジュアル

哲学対話があるよ

2026年 / アーダコーダ / 企画・映像制作・実施

中高生世代が集まる学校や居場所へ無料で出張する哲学対話のキャンペーン(2026年7月〜)。全国から出演者を公募して制作したコンセプトムービー『問いと出会う―哲学対話のはじまり』では、約1時間の哲学対話の進行役を務め、その様子を撮影しました。一次募集・二次募集で応募のあった場に出向き、対話を実施しています。10代に「哲学対話がある」ことを知ってもらうための入口です。

映画「ぼくたちの哲学教室」上映後トーク

映画「ぼくたちの哲学教室」上映後トーク

2026年 / 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル / 登壇アーダコーダ受託

第17回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルのプレイベントとして、2026年1月11日にカフェ アンリ・ファーブル(座・高円寺2F)で開かれた映画「ぼくたちの哲学教室」上映会のトークゲスト。北アイルランド・ベルファストの小学校で哲学の授業を続ける校長を追ったこの映画に描かれた実践を、日本の学校での哲学対話と重ねながら、観客と一緒に考える時間をつくりました。

カフェフィロ20周年の集い シンポジウム

カフェフィロ20周年の集い シンポジウム

2025年 / カフェフィロ(大阪・應典院) / 登壇アーダコーダ受託

関西で哲学カフェの文化を根づかせてきたカフェフィロの20周年の集い(2025年11月16日、大阪・應典院)で、シンポジウム「「社会のなかで生きる哲学」の現在地を考える」に登壇。朱喜哲さん、松川えりさん、山本和則さんとともに、大学の外で哲学を続けることの現在地と、これからの担い手について話しました。関東を中心に活動してきたアーダコーダにとって、カフェフィロは兄のような存在です。

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