角田將太郎の活動紹介ページ
所属や学歴などのプロフィール

研究テーマ メタ哲学・概念工学、こどもの哲学・哲学プラクティスなど。「哲学とは何か」という問いに、日本における「哲学」概念の歴史的継承と、大学の外で行われる哲学の営みの事例から応答する研究。あわせて、哲学対話のファシリテーターが場で何を手がかりに判断しているかを、実践知として言語化する研究。
哲学と対話のある生活を取り戻す。
答えのない問いを、誰かと一緒にゆっくり考える。そんな時間は本来、誰の生活にもあったはずのものです。学校でも職場でもまちでも、特別な催しとしてではなく、日常の一部として考えることや聞き合うことがある。そのために、場をつくり、人を育て、その営みを言葉にする、この3つを往復しています。
関わってきた仕事を4つに分けて紹介します。各カテゴリの一覧ページに、そのほかの活動も載せています。

全国から集まった中高生世代30人が、1年かけて自分の問いを哲学的に探究するプログラム。2026年4月のキックオフから、講師によるオンラインレクチャー、対面イベント、メンターとの個別対話を組み合わせ、問いを「育てる」時間を設計しています。「心はどこにあるんだろう」と考えていた高校生のころの自分が欲しかった場を、と企画しました。哲学の探究や対話について、これまでの知見と経験を詰め込んだ場です。

NTT東日本の「エンゲージメント・ラボ」で、2025年3月10日に行った哲学対話(初台、会場とオンラインのハイブリッド、一般社員から管理職まで10〜20名)。組織のなかの「話しにくさ」「対話の難しさ」をテーマに、立場や役職のちがう社員が同じ問いをゆっくり考える時間をつくりました。依頼者は探究コース第1期の修了生で、コースでの経験から進行役に指名いただいた仕事です。企業のなかで対話の文化を育てようとする取り組みを、外から支える形です。

こども基本法の施行を受け、こども・若者が安心して意見を表明できるよう支える人材を全国に増やすために、こども家庭庁が2024年度から自治体と連携して開く1日7時間の養成講座。2025年7月の松山市を皮切りに、旭川市、石川町などで講師を務め、聴き方の技術だけでなく「意見を引き出す場」をどう設計し、関わる大人がどんな姿勢で臨むかを、ワークや模擬会議を交えて扱っています。市原市の職員研修(全3回)など、自治体独自の研修も担当しています。

「哲学対話の進行役に哲学の知識は要らないのか」という問いから生まれた、進行役向けの全4回のオンライン講座(各回定員20名、アーカイブ受講あり)。第1弾(2024年9月)は「寛容の原理」「オッカムの剃刀」「カテゴリー錯誤」「最良の説明への推論」という哲学の道具を、第2弾(2025年7月)は思考実験・メタファー・思考の地図・産婆術という哲学者の思考作法を取り上げ、対話の場でどう使うかまで講義とケーススタディで扱いました。内容はすべて自分で設計しています。

日本哲学プラクティス学会誌『思考と対話』第8号(2026年8月刊)に掲載された査読付きの共著論文(大前みどり・文平光子と。筆頭著者)。探究コースの記録映像をもとに、6名の熟達したファシリテーターが対話の場で何に気づき、何を考えながら動いているのかを分析し、その熟達を支える「メタ認知的知識」として整理しました。2024年の学会発表を発展させたもので、ファシリテーターの学びを経験だけに頼らない形にする研究の第一歩です。

若手哲学者向けの雑誌『フィルカル』編集部からの招待で執筆した書評(Vol.11 No.1、2026年2月28日刊、pp.348-351)。200の短い物語で哲学の問いに触れる入門書(丸善出版、2025年)を、「哲学とは何か」を研究する立場と、こどもや市民と哲学対話をする立場の両方から読み解きました。専門誌への執筆と一般向けの発信をつなぐ仕事です。

中高生世代が集まる学校や居場所へ無料で出張する哲学対話のキャンペーン(2026年7月〜)。全国から出演者を公募して制作したコンセプトムービー『問いと出会う―哲学対話のはじまり』では、約1時間の哲学対話の進行役を務め、その様子を撮影しました。一次募集・二次募集で応募のあった場に出向き、対話を実施しています。10代に「哲学対話がある」ことを知ってもらうための入口です。

第17回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルのプレイベントとして、2026年1月11日にカフェ アンリ・ファーブル(座・高円寺2F)で開かれた映画「ぼくたちの哲学教室」上映会のトークゲスト。北アイルランド・ベルファストの小学校で哲学の授業を続ける校長を追ったこの映画に描かれた実践を、日本の学校での哲学対話と重ねながら、観客と一緒に考える時間をつくりました。